SSブログ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

建設専門対策その5 [技術士(建設部門)]

前回は平成21年度の建設専門問題のうち、原価管理について(1)をみました。
今回は、(2)についてです。
文書量を補うために、2つ以上っていうところで6つも挙げる羽目になってしまいました。
もし見当はずれなことを書いているところを気づかれた方がいらしたら、ご指摘お願いします。

Ⅰ-15 土木工事の工事施工段階で行う原価管理について、以下の問いに答えよ。
(1)支払管理と収支管理について、それぞれの目的と具体的な業務について概説せよ。
(2)調達管理で外注先を選定する際に勘案すべき条件を2つ以上挙げて、それぞれについてその理由を説明せよ。

2.勘案すべき条件
以下に、調達管理で外注先を選定する際に勘案すべき条件とその理由を6つ挙げる。
①見積金額
 実行予算作成段階で、過去の実績などを参考にして、各工種の実行予算を決定する。利益向上のため、各外注先から提出される見積金額が、実行予算の金額以下に収まり、可能な限り発注差額が大きくなるように外注先を決定する必要がある。しかし逆に、あまりに実行予算の金額より低すぎる場合、その業者の見積が甘く施工に支障をきたす場合や、品質が著しく劣る場合があるので注意する必要がある。
②専門技術
 発注する工種に特殊な工法が必要である場合、その工法に必要な専門の施工機械や専門技術がなければそもそも施工することができない。これは特に、発注者や設計者から専門技術が必要な施工方法の指定があった場合や、現場条件から特殊な施工方法が不可避な場合に重要となる。
③施工能力
 実際に施工を行うことができるだけの人員、施工機械、材料、施工管理能力などがなければ施工計画通りに施工することはできない。また、施工能力の不足によってみやみに二次・三次下請負が発生した場合、作業所の指揮命令系統に支障をきたし、品質や安全などの面で問題が発生する可能性がある。
④財政状況
 施工期間中に外注先が倒産してしまった場合、工程が遅延して余計な費用が発生するほか、元請業者としての信用問題になりかねない。また外注先にさらに下請負業者がある場合、二重払いなど多大な費用が発生する危険性がある。
⑤施工実績
 発注する工種と同種の工種を施工した経験があれば、施工計画通りの工期で施工できる目算が立てやすい。また、施工品質についても経験の少ない場合に比べて高品質であることが期待できる。
⑥重大災害の有無
 ある程度の施工実績がありながら過去に重大災害を起こしていないならば、安全管理体制がある程度しっかりしていると見ることができる。重大災害がひとたび発生すれば、その処理や再発防止対策に多大な費用がかかるばかりでなく、社会的信用の失墜につながり、最悪の場合工事中止となる可能性がある。 -以上-

参考文献


ブックマークボタン
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:資格・学び

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

建設専門対策その4落雷 ブログトップ