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権利および権利の変動その10 [法律関係]

占有権

占有は所有の意思の有無と物の所持の有無で4種類
①自主占有
 所有の意思を伴う占有。
 例)通常の所有者、盗人
②他主占有
 所有の意思を伴わない占有。
 例)賃借人
③自己占有
 物の所持を伴う占有。
 例)賃借人
④代理占有
 物の所持を伴わない占有。
 例)賃貸人

具体的には…
・賃借人は所有の意思なく(他主占有)して所持(自己占有)している。
 所有の意思がないので、時効によって所有権を取得できない。
・賃貸人は所持していない(代理占有)が、賃借人を通じて間接的に占有しているので、占有を失わない。

占有権の移転(引渡し)の種類は4つ
①現実の引渡し
 実際に物を移転する。
②簡易の引渡し
 すでに物を移転している場合、占有移転の意思表示のみで成立する。
③占有改定
 売主が買主から賃借する場合、売主が買主のために占有するという意思表示で移転する。
④指図による占有移転
 賃借人がいる状態で、売主が賃借人に買主のために代理占有することを命じ、買主がそれを承諾した場合に移転する。

占有訴権の種類は3つ
①占有保全の訴え
 占有が妨害される恐れがある場合、その間、妨害の予防・損害賠償の担保ができる。
②占有保持の訴え
 占有が妨害された場合、妨害中または妨害終了時から1年以内に、妨害の停止・損害賠償請求できる。
③占有回収の訴え
 ものの占有を侵奪された場合、侵奪から1年以内に、返還・損害賠償請求できる。

果実取得権
果実(占有物から生じる利益)は…
善意の占有者:取得できる
悪意の占有者:所有者に返還する。

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