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建設専門対策その7 [技術士(建設部門)]

前回は平成21年度の建設専門問題のうち、安全管理について(1)をみました。
今回は、(2)についてです。
アースドリルというと、2009年4月に麹町のビル建設現場での転倒災害が思い出されます。
解答としても、この災害のことを踏まえて書ければポイントが高いと思います。
内容のタイムリーさから考えて、これをうけて問題が作成されたとすると、4月中旬時点ではまだその年の問題は確定してない…ということになりますね。
ちなみに私はアースドリルについては教科書程度の知識しかありませんので、内容がおかしかったらご指摘願います。

Ⅰ-2 現場の安全管理に関して、以下の問いに答えよ。
(1) 建設業労働安全衛生マネジメントシステムを適切に実施し運用するため、作業所において必要な運用に関する主要な取り決め事項(基本的事項)を6つ以上挙げて、それぞれについて、その実施・運用における留意点を述べよ。(2枚程度)
(2) 杭工事(場所打ち杭-アースドリル工法)の作業において、リスク評価点が高い災害の発生が予想される作業を工程順に5つ挙げて、それぞれの作業で予想される災害を列挙せよ。また列挙された災害のうちリスク評価点が最も高いと評価するものを1つ特定し、評価した理由を明らかにするとともに、防止策について具体的に述べよ。(1枚程度)

2.作業と発生が予想される災害
 次に、杭工事(場所打ち杭-アースドリル工法)の作業において、リスク評価点が高い災害の発生が予想される作業と予想される災害を工程順に5つ挙げる。
①表層ケーシング建込
 表層ケーシング建込時、ケーシングが落下する。
②先行掘削
 杭穴に作業員が転落する。
③鉄筋かご建込
 鉄筋かごを建込中にクレーンが転倒する。
④コンクリート打設
 トレミー管の引抜き時、トレミー管が落下する。
⑤表層ケーシング引抜
 表層ケーシング引抜時、クレーンが転倒する。
3.リスク評価点が最も高い災害
 上述した災害のうちリスク評価点が最も高いものとして③を挙げ、評価した理由及び防止策を述べる。
クレーンの鉄筋かご建込中は重心が高く、また杭穴周辺は孔壁崩壊の可能性があるなど地盤強度が弱いため、転倒するリスクが他に比べて高い。そして一度転倒すれば、オペレータや周囲の作業員、第三者が死傷する可能性が高いため、リスク評価点が高いと考える。
 防止策としては、孔壁保護や敷鉄板による地盤強度の確保を確実に行い、クレーンの能力とその配置に余裕を持つことが重要である。       -以上-

参考文献
アースドリルの災害(2009年4月麹町)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei31/dl/01.pdf
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/kojimachi_overturned_crane_accident/

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