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建設専門対策その9 [技術士(建設部門)]

前回は平成21年度の建設専門問題のうち、コンクリートについて(1)をみました。
今回は、(2)についてです。
結果として最後が6行くらい空いてしまいました。が、内容がしっかりしていれば分量としては大丈夫でしょう。
ともあれ、数式を使ってうまく表現することを考えた方がよさそうです(本番で結構複雑な数式を正確に思い出せるかがキーですが)。

Ⅰ-1 コンクリート構造物に関して、以下の問に答えよ。(各問1.5枚程度)
(1)コンクリート構造物が設計耐用期間にわたり所要の性能を確保するために行うべき耐久性に関する照査項目を4つ挙げて(塩害に対する照査を除く。)、そのうち2つについて照査方法を概説せよ。
(2)塩害に対する照査方法を概説するとともに、照査に合格することが困難な場合にとるべき対策について述べよ。

2.塩害に対する照査方法
 次に、塩害に対する照査方法を概説する。
 塩化物イオンの侵入に伴う鋼材腐食に関する照査は、鋼材位置における塩化物イオン濃度の設計値の鋼材腐食発生限界濃度に対する比に構造物係数を乗じた値が、1.0以下であることを確かめることにより行う。
 ここで、構造物係数は一般には1.0とし、重要構造物の場合は1.1とする。鋼材腐食発生限界濃度は実測値が得られる場合ならば実測値を用い、実測値が得られない場合は1.2kg/m3を用いる。
鋼材位置における塩化物イオン濃度の設計値は、コンクリート表面における想定塩化物イオン濃度、かぶり及びその施工誤差、塩化物イオンに対する設計拡散係数、耐用年数(100年を上限とする値)、安全係数(一般に1.3、高流動コンクリートの場合1.1)により決定する。
 また塩化物イオンに対する設計拡散係数は、コンクリートの塩化物イオンに対する拡散係数の特性値、ひび割れ幅、ひび割れ間隔、ひび割れ幅の限界値、ひび割れの影響を表す定数(一般に200cm2/年)により決定する。
3.対策
 最後に、塩害に対する照査に合格することが困難な場合にとるべき対策を述べる。
防錆処置を施した補強材の使用や鋼材腐食を抑制するためのコンクリート表面被覆、あるいは腐食の発生を防止するための電気化学的手法などを用いる。その場合には、維持管理計画を考慮した上で、それらの効果を適切な方法により評価しなければならない。 
-以上-

参考文献


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