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建設専門対策その8 [技術士(建設部門)]

今日は平成21年度の建設専門問題のうち、コンクリートについてみてみたいと思います。
今回は(1)についてです。
基本的にコンクリート標準示方書[設計編]に答えが記載されています。
照査方法は数式が多いので、そのあたりをどう表現するかがキーになるように思います。
(私は結構面倒くさがりなので、ダメな解答例かもしれません)

Ⅰ-1 コンクリート構造物に関して、以下の問に答えよ。(各問1.5枚程度)
(1)コンクリート構造物が設計耐用期間にわたり所要の性能を確保するために行うべき耐久性に関する照査項目を4つ挙げて(塩害に対する照査を除く。)、そのうち2つについて照査方法を概説せよ。
(2)塩害に対する照査方法を概説するとともに、照査に合格することが困難な場合にとるべき対策について述べよ。

1.耐久性に関する照査項目
 最初に、コンクリート構造物が設計耐用期間にわたり所要の性能を確保するために行うべき耐久性に関する照査項目を4つ挙げる。
①中性化に伴う鋼材腐食に対する照査
②凍害に対する照査
③化学的侵食に対する照査
④曲げひび割れの検討
 次に、これらのうち①と②について照査方法を概説する。
①中性化に伴う鋼材腐食に対する照査
 中性化に関する照査は、中性化深さの設計値の鋼材腐食発生限界深さに対する比に構造物係数を乗じた値が1.0以下であることを確かめることにより行う。
 ここで、構造物係数は一般には1.0とし、重要構造物の場合は1.1とする。鋼材腐食発生限界深さは通常環境下ではかぶり-10mm、塩害環境下ではかぶり-10~25mmとする。
中性化深さの設計値は中性化速度係数の設計値に中性化に対する耐用年数(100年を上限とする値)の平方根と安全係数(一般に1.15、高流動コンクリートを用いる場合1.1)を乗じて求める。
 また中性化速度係数の設計値は、中性化速度係数の特性値に環境作用の程度を表す係数(乾燥しやすい場合1.6、乾燥しにくい場合1.0)とコンクリートの材料係数(一般に1.0、上面の部位に関しては1.3)を乗じて求める。
②凍害に対する照査
 凍害に関する照査は、構造物中のコンクリートが劣化を受けた場合に関して、凍結融解試験における相対動弾性係数の最小限界値とその設計値の比に構造物係数を乗じた値が、1.0以下であることを確かめることにより行う。ただし、一般の構造物の場合であって、凍結融解試験における相対動弾性係数の特性値が90%以上の場合には、この照査を省略できる。
 ここで、構造物係数は一般には1.0とし、重要構造物の場合は1.1とする。また相対動弾性係数の最小限界値は、水に対する露出状況、外気温といった環境条件や部材断面厚によって決定し、60~85%の値をとる。

参考文献


コンクリート標準示方書は個人が持つには高額ですが、鋼コンとか施工計画でコンクリートに力点を置く人は買ったほうがよいです(商売目的のみで言ってるのではなくw)。
会社にある人はラッキー!、借りるとかした方がよいです。私はなかったので買いました…。

あと、私のつたないページで本を買ってくださったあなた、ありがとうございます!
引き続き、多少でもお役に立てるように情報を提供していきます。
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