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台風の基本 [気象関係]

台風の性質
・熱帯低気圧のうち、最大風速34ノット以上のものをいう。
・第二種条件付き不安定(CISK)による擾乱である。
・水蒸気の供給(潜熱)とコリオリ力を必要とする。(海面水温27℃以上、緯度5°以上)
・地上天気図での等圧線が同心円状で、中心に近いほど間隔が密(気圧傾度力が大)。
・地上と上空の気圧の谷を結ぶ軸はほぼ鉛直。
・大気下層では反時計回りに吸い込み、上層では逆に時計回りに吹き出している。
・大気中上層に暖気核をもつ。
・台風をとりまく積乱雲の雲列をスパイラルバンドという。
・概ね太平洋高気圧のへりに沿って進むが、太平洋高気圧の勢力が弱いと迷走することがある。
・予報円の内側に中心が入る確率は70%。
・台風の進行方向右側は、風速に移動速度が加算され(危険半円)、風向は時計回りに変化。
・台風の進行方向左側は、風速に移動速度が減算され(可航半円)、風向は反時計回りに変化。
・吸い上げ効果(1hPaの気圧低下当たり1cm海面水位上昇)と吹き寄せ効果(進行方向右側で南に開けた湾のような場合、南寄りの風による危険度大)により、満潮時間と重なると高潮災害が発生しやすい。
・強風、暴風、大雨、波浪、高潮、落雷、降雹、突風(竜巻含む)などが発生する可能性がある。

表記方法
例)台風4号 2010/08/10 12:00(UTC)
asas_201008101200.png
STS 1004 DIANMU(1004)
980 hPa
32.9N 125.7E PSN FAIR
NNE 11KT
MAX WINDS 55 KT NEAR CENTER
GUST 80 KT
OVER 50 KT WITHIN 50 NM
OVER 30 KT WITHIN 260 NM SE-SEMICIRCLE
130 NM ELSEWHERE

意味は次の通り

Severe Tropical Storm 2010年4号台風 名前はDIANMU(中国で雷の母の意)
中心気圧980hPa
北緯32.9度 東経125.7度 位置はほぼ正確
北北東に11ノットで移動
中心付近の最大風速は55ノット
最大瞬間風速80ノット
50海里以内が風速50ノット以上の暴風域
南東半円260海里以内とその他130海里以内が風速30ノット以上の強風域

強さの階級分け
階級    最大風速
強い      33m/s(64ノット)以上~44m/s(85ノット)未満
非常に強い  44m/s(85ノット)以上~54m/s(105ノット)未満
猛烈な    54m/s(105ノット)以上

例では強さの階級分けでいうと「なし」になります。

大きさの階級分け
階級          風速15m/s以上の半径
大型(大きい)      500km以上~800km未満
超大型(非常に大きい) 800km以上

例では大きさの階級分けでいうと「なし」となります。

あんまり例が良くなかったか…
「弱い」とか「小型」とか台風を過小評価するおそれのある表現はされません。
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