建設一般対策その７

前回は
③政府の債務残高がＧＤＰ比１．８倍と、財政状況が厳しい。
という背景について
１．新設の社会資本が減って、技術力が低下する。
２．既設の社会資本の維持管理費が不足して、安全・安心が損なわれる。
という課題を抽出しました。
今日は解決策です。

解決策の方向性として
１．新設の社会資本に必要な費用を低減して事業数を増やす。
２．事業数が少なくても技術力を維持できるようにする。
３．社会資本の維持管理に必要な費用を低減する。
４．本当に必要なものだけにしぼる。
を挙げます。

１の具体策として、

・随意契約から競争入札への転換
　競争原理によりコスト削減を図る。

・ＰＦＩの導入
　民間のノウハウやアイデアを活用してコスト削減や運営の効率化を図る。

などがあります。

２の具体策として、

・総合評価落札方式の導入
　本当に技術力のある業者を、選択的に生き残れるようにする。
　あるいは生き残るために、技術力を向上させるインセンティブを業者に与える。

などがあります。

３の具体策として、

・アセットマネジメントの導入
ＬＣＣを低下しつつ、社会資本の効果を最大化する。

などがあります。

４の具体策として、

・選択と集中
　費用対効果の高い（優先順位の高い）ものに集中的に投資する。
　これにより大規模事業も可能に。

などがあります。

私自身引き出しが少ないので、あんまり例を挙げていません。
こういう視点で国土交通白書第Ⅱ部に目を通してみてください。
きっといろいろ見つかるはずです。
次回からは過去問について、みていきたいと思います。

タグ：技術士（建設部門） 建設一般 財政状況